WebSocket API仕様(津波速報(情報拡張版)受信者向け)¶
津波速報について¶
- 津波速報は、気象庁から発表される津波警報・注意報・予報のことで、地震発生時に地震の規模や位置を推定し、沿岸で予想される津波の高さを求め、地震発生から約3分を目標に発表されるものです。
- 詳しくは、 気象庁のwebサイト をご参照ください。
注意事項¶
- 本サービスは、津波の発生を予知するものではありません。
- 本サービスは、気象庁が発表する『津波警報・注意報・予報』に含まれる予報資料(津波予報区、津波の高さ予測値、津波の到達予想日時など)を解析し、津波速報として通知するものです。
- 情報定義元となる津波警報・注意報・予報のXML電文仕様は、 気象庁防災情報XMLフォーマット | 技術資料 の電文毎の解説資料:解説資料セット[zip形式]に含まれる、『地震火山関連_解説資料.pdf』の「津波警報・注意報・予報」に記載されています。
- XML電文は、上記サイト内のサンプルデータで確認できます。
- 『津波警報・注意報・予報』に含まれる、地震情報は本サービスでは取り扱いません。
- 地震情報を利用される場合は、地震情報:震源・震度情報(jmaearthquake_result)をご利用ください。
- 本サービスは、津波速報(tsunami)には含まれていなかった情報を追加したものとなります。
- 大きな変更点として、地震識別番号が追加された点、および気象庁発表の取消電文に対応した点があります。
- 詳しくは、後述のメッセージ仕様をご参照ください。
取り扱い対象データについて¶
- 本サービスで取り扱うデータには、「通常報」「訓練報」「試験報」の3つのモード(運用種別)が存在しております。データを利用する際は、これらのモードに対して適切な処理を行ってください。
- 例えば「訓練報」「試験報」モードのデータは利用しない、利用する場合は明らかに 訓練 や 試験 であることが分かるようにするなど、利用者の混乱を避けてください。
- 「訓練報」「試験報」モードのデータを、「通常報」データであるかのような処理は 行わない でください。
- モードの誤用によるトラブルについては、弊社は一切の責任を負わないものとします。
取り扱うモードは利用するサーバによって異なります。各サーバで取り扱うモードは、以下の通りといたします。
本番系WebSocketサーバでのAPI利用の場合¶
- 本番系WebSocketサーバでは、「通常報」のみを取り扱い、それ以外のモードは取り扱いません。
津波速報(情報拡張版)の通知について¶
- 気象庁が津波警報を発表時に、津波警報の内容から予報区域毎の津波の高さなどの情報をWebSocket API経由で通知します。
- 本サービスでは、気象庁で定義された津波予報区ごとの津波速報情報を通知します。
- 津波が予想されない区域は、津波速報情報に含まれません。
- 気象庁定義の津波予報区は、気象庁のwebサイト をご参照ください。
WebSocket API 津波速報(情報拡張版)メッセージ仕様¶
津波速報(情報拡張版):WebSocket API通知メッセージ表
セクション パラメータ タイプ 設定値 意味 備考 version Hash 以下の2パラメータを設定 メッセージのバージョン情報設定セクション common_version String 任意 commonセクションのパラメータバージョン 現在は1のみ対応 details_version String 任意 detailsセクションのパラメータバージョン 現在は1のみ対応 common Hash 以下の4パラメータを設定 メッセージの共通情報設定セクション 以下の4パラメータはバージョン1のもの datatype String jmatsunami_flash メッセージのタイプ msgid String 任意 メッセージ毎の一意な番号 sendid String 任意 メッセージの配信元情報 senddatetime String YYYY-MM-DD HH:mm:SS+HHmm形式 メッセージの送信時刻 details Array データタイプ毎のパラメータを設定 メッセージの詳細情報設定セクション 津波速報情報を設定します。 WebSocket APIからの津波速報(情報拡張版)通知メッセージ詳細
- version区(セクション)
- common_version:common区のバージョンが設定。(現在は"1"のみ利用)
- details_version:details区(津波速報)のバージョンが設定。(現在は"1"のみ利用)
- common区(セクション)
- common_version: "1"は、以下のパラメータを含みます。
- datatype:津波速報(情報拡張版)のdatatype名:"jmatsunami_flash"が設定されます。
- msgid:津波速報毎の一意な値が設定されます。
- sendid:津波速報の発信元情報などが設定されます。(例:JMA など)
- senddatetime:津波速報通知メッセージの送信時刻が設定されます。(YYYY-MM-DD HH:mm:SS+HHmm形式)
- common_version: "1"は、以下のパラメータを含みます。
- details区(セクション)
- details区は、バージョンによりパラメータが異なります。
- version区(セクション)
サンプルプログラム¶
html(javascript)
WebSocket APIへの接続と認証および津波速報(情報拡張版)メッセージの受信表示処理
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<html> <head> </head> <body> <div id="output"></div> <script> (function() { // websocketサーバアドレスおよびポートを指定 var ws = new WebSocket("wss://localhost:443"); var output = document.getElementById('output'); function logStr(eventStr, msg) { return '<div>' + eventStr + ':' + msg + '</div>'; } // websoket接続確立イベント処理 ws.onopen = function() { output.innerHTML += logStr('connect', 'success'); // websocket認証メッセージ var auth_message = { version: { common_version: "1", // commonセクションバージョン details_version: "1" // detailsセクションバージョン }, common: { datatype: "authentication", // データタイプ:認証(authenticaion指定) msgid: "*", // *を設定(認証では利用しない) sendid: "*", // *を設定(認証では利用しない) senddatetime: "*" // *を設定(認証では利用しない) }, details: { password: "trialpass" // ユーザパスワードを設定(利用申請時に発行) }, sender: { version: "1", // senderセクションバージョン userid: "trialuser", // ユーザIDを設定(利用申請時に発行) termid: "000000001" // 接続端末識別IDを設定(ユーザがユニークな値となるよう任意に採番) }, receiver: { version: "1", // receiverセクションバージョン userid: "*", // *を設定(認証では利用しない) termid: "*" // *を設定(認証では利用しない) } }; // JSON形式に変換し、websocketサーバに送信 ws.send(JSON.stringify(auth_message)); }; // メッセージ受信イベント処理 ws.onmessage = function(e) { // JSON形式からオブジェクトに変換 var parse = JSON.parse(e.data); switch( parse.common.datatype ) { case "authentication": // 認証メッセージ受信処理 output.innerHTML += logStr('recieved', 'authentication result'); if( parse.details.resultcode === '200' ) { // 認証成功 output.innerHTML += logStr('authentication', 'success'); } else { // 認証失敗 output.innerHTML += logStr('authentication', 'failed'); } break; case "jmatsunami_flash": // 津波速報受信処理 // 津波速報情報(例:津波予報区:312=東京湾) for( var i = 0, len = parse.details.length; i < len; i++ ) { var data = parse.details[i]; if( data.areacode == "312" ) { // 津波情報メッセージ種別判別 switch( data.controlstatus ) { case "通常": // 通常報 break; case "訓練": // 訓練報 output.innerHTML += "<br><FONT color=\"#ff0000\">これは訓練報です。</FONT><br>"; break; case "試験": // 試験報 output.innerHTML += "<br><FONT color=\"#ff0000\">これはテスト報です。</FONT><br>"; break; } outpuh.innerHTML += data.areaname + "に" + data.wavetypename + "が発令中です。<br>"; } } break; } }; // 切断イベント処理 ws.onclose = function (e) { output.innerHTML += logStr('disconnect', e.code + ' - ' + e.type); }; }()); </script> </body> </html>