WebSocket API仕様(気象特別警報・警報・注意報受信者向け)

気象特別警報・警報・注意報について

  • 気象特別警報・警報・注意報は、気象庁が、大雨や強風などによって災害が起こるおそれのあるときに注意や警戒を呼びかけるために発表される情報のことで、災害が起こるおそれがある場合に「注意報」、重大な災害が起こるおそれがある場合に「警報」、さらに重大な災害が起こるおそれが著しく大きい場合に「特別警報」を発表します。
  • 気象庁では、対象となる現象や災害の内容によって6種類の特別警報、7種類の警報、16種類の注意報を発表しています。

注意事項

  • 本サービスは、気象災害の発生を予知するものではありません。
  • 本サービスは、気象庁が発表する気象特別警報・警報・注意報に含まれる情報(報種別名称、発表形態、対象市町村など)を用いて、大雨、洪水、高潮など気象等に関する警報・注意報情報を通知するものです。
  • 気象特別警報・警報・注意報についての詳細は、 気象庁のwebサイト でご確認ください。

取り扱い対象データについて

  • 本サービスで取り扱うデータには、「通常報」「訓練報」「試験報」の3つのモード(運用種別)が存在しております。
    データを利用する際は、これらのモードに対して適切な処理を行ってください。
    • 例えば「訓練報」「試験報」モードのデータは利用しない、利用する場合は明らかに 訓練試験 であることが分かるようにするなど、利用者の混乱を避けてください。
    • 「訓練報」「試験報」モードのデータを、「通常報」データであるかのような処理は 行わない でください。
    • モードの誤用によるトラブルについては、弊社は一切の責任を負わないものとします。
  • 取り扱うモードは利用するサーバによって異なります。各サーバで取り扱うモードは、以下の通りといたします。

本番系WebSocketサーバでのAPI利用の場合

  • 本番系WebSocketサーバでは、「通常報」のみを取り扱い、それ以外のモードは取り扱いません。

トライアル/開発系WebSocketサーバでのAPI利用の場合

  • トライアル/開発系WebSocketサーバでは、「通常報」「訓練報」「試験報」の3つのモードを取り扱います。

気象特別警報・警報・注意報の通知について

  • 気象庁が気象特別警報・警報・注意報の発表時に、発令または解除された気象情報をWebSocket API経由で通知します。
  • 本サービスでは、気象庁で定義された市町村コード・運用種別、また独自定義の気象カテゴリーごとの気象情報を通知します。
    • 気象情報が発令されていない市町村は通知に含まれません。

WebSocket API 気象特別警報・警報・注意報通知メッセージ仕様

  • 気象特別警報・警報・注意報:WebSocket API通知メッセージ表

    セクション パラメータ タイプ 設定値 意味 備考
    version   Hash 以下の2パラメータを設定 メッセージのバージョン情報設定セクション  
      common_version String 任意 commonセクションのパラメータバージョン 現在は1のみ対応
      details_version String 任意 detailsセクションのパラメータバージョン 現在は1のみ対応
    common   Hash 以下の4パラメータを設定 メッセージの共通情報設定セクション 以下の4パラメータはバージョン1のもの
      datatype String jmaweather メッセージのタイプ  
      msgid String 任意 メッセージ毎の一意な番号  
      sendid String 任意 メッセージの配信元情報  
      senddatetime String YYYY-MM-DD HH:mm:SS+HHmm形式 メッセージの送信時刻  
    details   Array データタイプ毎のパラメータを設定 メッセージの詳細情報設定セクション 気象情報を設定します。
  • WebSocket APIからの気象特別警報・警報・注意報通知メッセージ詳細

    • version区(セクション)
      • common_version:common区のバージョンが設定。(現在は"1"のみ利用)
      • details_version:details区(気象特別警報・警報・注意報)のバージョンが設定。(現在は"1"のみ利用)
    • common区(セクション)
      • common_version: "1"は、以下のパラメータを含みます。
        • datatype:気象特別警報・警報・注意報のdatatype名:"jmaweather"が設定されます。
        • msgid:気象特別警報・警報・注意報毎の一意な値が設定されます。
        • sendid:気象特別警報・警報・注意報の発信元情報などが設定されます。(例:JMA など)
        • senddatetime:気象特別警報・警報・注意報通知メッセージの送信時刻が設定されます。(YYYY-MM-DD HH:mm:SS+HHmm形式)
    • details区(セクション)

サンプルプログラム

  • html(javascript)

    • WebSocket APIへの接続と認証および気象特別警報・警報・注意報メッセージの受信表示処理

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      <html>
      <head>
      </head>
      <body>
      <div id="output"></div>
      
      <script>
      (function() {
        // websocketサーバアドレスおよびポートを指定
        var ws = new WebSocket("wss://localhost:443");
      
        var output = document.getElementById('output');
      
        function logStr(eventStr, msg) {
          return '<div>' + eventStr + ':' + msg + '</div>';
        }
      
        // websoket接続確立イベント処理
        ws.onopen = function() {
          output.innerHTML += logStr('connect', 'success');
      
          // websocket認証メッセージ
          var auth_message = {
            version: {
              common_version:   "1",                // commonセクションバージョン
              details_version:  "1"                 // detailsセクションバージョン
            },
            common: {
              datatype:     "authentication",       // データタイプ:認証(authenticaion指定)
              msgid:        "*",                    // *を設定(認証では利用しない)
              sendid:       "*",                    // *を設定(認証では利用しない)
              senddatetime: "*"                     // *を設定(認証では利用しない)
            },
            details:      {
              password:     "trialpass"             // ユーザパスワードを設定(利用申請時に発行)
            },
            sender: {
              version:      "1",                    // senderセクションバージョン
              userid:       "trialuser",            // ユーザIDを設定(利用申請時に発行)
              termid:       "000000001"             // 接続端末識別IDを設定(ユーザがユニークな値となるよう任意に採番)
            },
            receiver: {
              version:      "1",                    // receiverセクションバージョン
              userid:       "*",                    // *を設定(認証では利用しない)
              termid:       "*"                     // *を設定(認証では利用しない)
            }
          };
          // JSON形式に変換し、websocketサーバに送信
          ws.send(JSON.stringify(auth_message));
        };
      
        // メッセージ受信イベント処理
        ws.onmessage = function(e) {
          // JSON形式からオブジェクトに変換
          var parse = JSON.parse(e.data);
      
          switch( parse.common.datatype ) {
            case "authentication":    // 認証メッセージ受信処理
              output.innerHTML += logStr('recieved', 'authentication result');
              if( parse.details.resultcode === '200' ) {
                // 認証成功
                output.innerHTML += logStr('authentication', 'success');
              } else {
                // 認証失敗
                output.innerHTML += logStr('authentication', 'failed');
              }
              break;
            case "jmaweather":        // 気象特別警報・警報・注意報受信処理
              // 気象特別警報・警報・注意報メッセージ種別判別
              for( var i = 0, len = parse.details.length; i < len; i++ ) {
                var data = parse.details[i];
                // 地域気象情報(例:市町村コード:東京都千代田区:1310100)
                if( data.citycode == "1310100" ) {
                  switch( data.controlstatuscode ) {
                    case "0":  // 通常報
                      break;
                    case "1":  // 訓練報
                      output.innerHTML += "<br><FONT color=\"#ff0000\">これは訓練報です。</FONT><br>";
                      break;
                    case "2":  // 試験報
                      output.innerHTML += "<br><FONT color=\"#ff0000\">これはテスト報です。</FONT><br>";
                      break;
                  }
                  output.innerHTML += "東京都千代田区:" + data.reportname + "の状態が" + data.status + "に更新されました。<br>";
                }
              }
              break;
          }
        };
      
        // 切断イベント処理
        ws.onclose = function (e) {
          output.innerHTML += logStr('disconnect', e.code + ' - ' + e.type);
        };
      }());
      
      </script>
      </body>
      </html>